思い込みじゃないな

日本人は謙遜文化の影響なのか、本当は健康なのに健康じゃないと思いこんでいる人が多い。

と言う記事を時々みます。

「平均寿命」
日本は84.2歳と、比較されたおECD諸国のなかでは世界最長
「可否可能な死亡率」
日本はOECD平均(10万人当たり208人)よりかなり少なく(10万人当たり138人)、この点でも世界トップクラスの成績
「慢性疾患の発生率」
慢性疾患の罹患率(高血圧、糖尿病などに新しくなる人の率)もOECD平均(6.4%)に対し5.7%と低くなっています。

この様な結果数値だけを見れば、日本人は健康で良いと感想を持つ人もいるでしょうが、いつも感じる事は「健康」ってなんですか?と思います。

血流異常なし、血圧異常なし、ヘモグロビン異常なし、コレステロール値異常なし、呼吸数異常なし、心拍数異常なし、、

これは寝たきり患者の数値です。

数値は状態を言い表さない。

20年以上も10種類以上の薬を1日3回服用し、膝が痛くて歩けず、家に閉じこもり気味で、普段から愚痴っぽく、週に2回の訪問看護を受けている80歳を健康と呼べるのだろうか?

確かに謙遜文化も影響はあると思う。

しかし最も重要な事は、健康と言う概念の共有化されていない点が、最も重要な問題点であると思える。

健康とは

①IQ、②EQ、③内科数値、④運動能力、⑤外敵要因などなど、それら全ての項目を明確にし基準値を設けうるべきだろう。

内科数値がどんなに良くてもEQが非常に低かったり、国が戦争していたり、運動能力が低すぎたりと、バランスが取れていない人間は決して健康と呼んではいけないと思う。

癌細胞を何度も外科手術で摘出し、薬を併用して運動も控えている70歳を健康と呼んじゃいけないだろう。

当の本人は「健康だ」と言う自覚を持てるか?

健康のランキングもあるはず。医者知らず、病院不要、運動能力も高く、IQ120、EQも20点中18点、国も平和で家族も平和。そんな環境で生きている50歳は正に健康ランク1位と言える。

数年に1−2回風邪は引いてしまう。常用薬は一切なし。運動は普段はしていない、少々会社も家庭も問題抱えている、寝不足気味、でも健康診断数値は至って正常。これはランク2位程度。

病気は殆どしない。毎日エクソサイズを強制的に実施。意図的に自分の体を健康状態へと持っていく様努力をしている。複数サプリメント服用中。内科数値では多少血圧が高め。お酒はたまに。喫煙はしない。会社も家庭も大きな問題はない。IQ95、EQ10点、これは健康ランクで4位。

数年に数回風邪でダウン。糖尿の薬を5年服用中。食事制限している。運動は数ヶ月1回ゴルフ程度。お酒は頻繁に飲む。喫煙もする。内科数値は若干肥満気味。糖尿以外は時に問題なし。IQ100、EQ12。こう言ったレベルは6位程度。

医者知らず、病院も行ったことがない。国内戦禍にある。食事もままならない、寝不足、内科数値に異常なし。IQ40。EQ40、何て若者は健康ランク10位。

などとランキングも明確にすべきだろう。

「健康」と言っても複雑だ。

何故人間は「健康」を意識するのか?

平和に楽しく長く生きたい、人生を楽しみたいからである。

それは数値が良いから、実際死なないで長寿になっているから=「健康」ではないだろう。

日本人の謙遜文化もあるが、日々思い悩み、寝不足で、薬漬けの生活をしている為に、自ずと「不健康」と言う意識が日本人の中に芽生えていると思える。

決して意味のない「思い込み」ではなく、健康とは何かを訴えている「自覚数値」である事を関係者は認識を改めて欲しいものです。

内科医、外科医、精神科医、脳外科医、脳内科、循環器科医、社会科学者、政治学者、哲学者、統計学者、沢山のプロが各々の立場から見た「健康」の重要なファクターをもち合い、それを明確に数値化し、より総合的な「健康指数」を目指して欲しいと思える。

健康診断の数値や、長寿年齢などの結果数値は、あくまでも結果であり、状態を表しきれない側面もある事を認識し「健康」と言う概念を再認識し片手落ちの結論づけだけは減らしていって欲しいと願う。

「健康」とは調和が重要。精神も肉体も社会も全ての調和がキチンと維持されている事が「健康状態が良い」最低条件であろう。