コロナ対策

以前日本は「物作りの国だ」と国家あげて経済復活を訴えた時期があるが、結果日本からは物作りは衰退した。あの時誰も聞く耳を持たなかったが「物作り復活」の最大の失敗は「客を創造しなかった事」どんなに良いものを作っても、それを買うお客が存在しなければ物作りは継続できない。

軽薄短小、時代は兎に角便利で安くて短時間に変化して小型化にして、商品サイクルを短くデジタル化を図り時代は進んだ。非常に便利でライフスタイルを変える影響を持った現在の製品群。今後もIT中心にデジタル製品、コネクテッド製品は続々出てくるだろう。

「良い物」と「便利な物」と「お得な物」「必要な物」全て違う。

日本の物作りは「良い物」に執着し過ぎたかもしれない。決してそれは間違ったわけじゃなく、客が「良い物」をそれほど望んでいなかった、と言う事になる。それよりも「安くて便利な物」それが時代のニーズになった。

「物作り」を活かそうとすれば先ず「客を育てる」事が最優先となる。「物作りどうするんだ」「現場の問題点は何だ」「どうすれば儲かるか」と蹇々諤々議論する事ではなく「客を育てる」事なのである。「良い物を見分ける客」「良い物の価値を知る客」「良い物を欲する客」それらの客がいて初めて「良い物」を生産する事ができる。

今、コロナ問題で日本経済への影響が多大で、これから更にどうやって行くんだ、保証はどうしてくれるんだ、救済してくれないのか?などと蹇々諤々議論を継続しているが、国民一同やらねばいけない事は「市場の活性化」である。

「不安」「消費しない」「市場停滞」

それでは日本経済は復活しない。自分で自分の首を締めるだけ。お金は使う事で活性化し増えるシステムの物なのである。溜め込んでは経済は動かない。

f:id:tamakitt:20200430134835j:plain


今回コロナ禍で、在宅勤務、ウェブ授業など従来日本はあまりやっていなかった事が生活に入り込んでいる。それこそが日本経済のチャンスにすべき事だろう。時代はコネクテッド、Ai、IoTであることには変わりは無い。携帯電話でLINEをするだけじゃなく、ライフスタイルを見直し新たなスタイルを取り入れる。

スマートウォッチで車やバイクを呼ぶ。冷蔵庫は不足している食品を自動で判別し、オーナーの携帯へ通知、承認をかければアレクサが発注して、夕方には注文した食品が自宅へドローンで配送されている。仕事疲れで帰宅途中にスーパーへ寄り、思い荷物を持って変える必要はない。

家の中でも洗濯機は一定量になれば自動で洗濯、乾燥、折り畳みオーナーが帰宅した時には折り畳まれた衣類がそこにあり、朝も洗面所で歯を磨いている時、鏡のスクリーンをタッチしれば、コーヒーメーカー作動し、トースターが作動し、キッチンへ行った時には淹れ立てのコーヒーと焼き立てのトーストが出来上がっている。

スマートウォッチは貴方の健康状態を24時間記録し監視をする。勤務中に家族になんかあっても、スマートウォッチとアレクサが異常を自動感知し、救急車と病院と貴方に同時連絡。貴方は携帯で部屋の様子を即時に確認、倒れて意識がなくても、到着した救急隊員とウェブ通話をしながら、スマートウォッチで玄関の施錠を開けて救急隊に家族を見てもらい、救急車が出発後は貴方は病院へ直行、施錠も再度ウォッチで閉めれば済む。家に戻ることもなく、万が一の対応もその場でできる。移動中も車のモニターで救急隊員と通話継続すれば、家族の状態変化を確認しながら病院へ行ける。

帰宅した子供が鍵を持ってなくても、貴方が再度端末から玄関のドアの鍵を開け、子供たちとはウェブ上で会話をする。貴方の帰宅が遅くなっても携帯からエアコンも操作、お風呂の温度調整も携帯端末で、デリバリーも配送も全てウェブ上で、子供が寝た後もアレクサが貴方に映像とデーターを送る。

この程度のコネクテッドライフなら直ぐに導入できる。

この程度のライフスタイル国民が変えるだけで、多くの製品を買い替え、もしくは新たに買うと言う行動が必要になり、企業も新たにコネクトを意識した製品を至急大量に生産せねばいけないとなる。間違いなく企業も多忙になる、国民の仕事も増える、経済は活性化が図れる。

他人の批判は即座に止め、自分自身のライフスタイルを変える意識をとが、企業への活動チャンスを広げ、物は生産され購買され、収入復活、新たな職の機会も創造され経済は短期間で復活可能になるかもしれない。

国民は自分自身の生活を省みて、消費を活発化し、必要な要望を企業にあげていく。それこそが今我々が集中し行動を起こすべきアフターコロナ対策なのである。