Ai と人間

世界ではAiと子供達の戦いが始まっている。

海外の子供達はデジタルツールの発展に伴い、独自の暗号、隠語を作成し会話をしている。性的会話、攻撃、武器、殺人、そう言った話題を子供達は独自の単語を使い自分たちの世界を創り出している。当然様々な事件事故が発生している。日本のイジメ問題にも繋がると思う。

大人達はそれに対抗すべく、Aiを駆使して対抗策を打ち出している。

子供達の暗号、隠語をAiが読み解き、悪意あるメッセージは送信停止する。結果大きく効果が出たのは、週末の家族との過ごし方。子供達の週末のデジタル端末の使用時間が激減し、家族との会話が増えたとの事。この効果がどこまで続くかは不明だが。

10歳から15歳、小中学生の暗号、隠語の会話が一番発達しているとの事で驚いた。自分が同じ位の年齢の時は「SEX」「暴力」「イジメ」「殺人」「武器」などと言った内容のコミュは無かったと思う。殺人なんかせいぜい江戸川乱歩の本の世界で終わっていた。友達を殺すとか、市民を殺すとか、親を殺すと言った思考すら無かったと思う。でも今日の子供達は違う。

例えば、コールスローと言う言葉。ケンタのメニューにもありますキャベツの細切りのサラダですが、不倫の意味で使用しているそうです。10代の子供達の想像力に驚かされる。良くもまぁ考え出したものです。H8は嫌いと言う言葉。無邪気な子供達が親の知らない所で、こんなコミュを取っているとは想像だにしてなかった。

そして何より、Aiはこれらの暗号、隠語を読み取りメッセージ停止を行なっている事です。良くもまぁ読み取れます。

例えばKillと言う単語が有りますが、個人的もしくは特定を攻撃、揶揄する危険性のある文脈は送信停止しますが、ニュースなどで使われる様に「勝利」「ぶちのめす」とかの攻撃性の無いKILLには反応せせず送信停止は作動しないそうです。

Ai凄いとしか表現できません。改めて「知能」と言う再認識を強いられます。

此処で既に理解している人はかなり多いとは思いますが、子供用アプリでこのレベルです。国家安全に絡む世界、つまり大人の我々の会話は完全に監視下にあると言う事実です。監視カメラ、監視アプリ、犯罪防止の為の保全ですが、一方の問題としてプライバシーがあります。商売目的で不特定多数に発信を出す時は便利ですし、時短を目的としたシチュエーションなどではデジタル端末は非常に便利で良いものですが、全て監視されているとなるとやはり不気味です。

勿論、莫大な量のデーターを監視してますので、一人の人間がどうのこうの出来る問題でもなく、Aiが瞬時にして管理している世界でもあるので、見方によってはプライバシーは保たれているとも言えます。プライバシー「他者に覗かれる」と言う概念であれば、Aiは覗いていません。Aiはデーターを処理しているだけですので。

更に別な問題として、知識や機会のある人物がそれを悪用し、特定の人物のデーターを除くと言う問題も有ります。ニューヨーク市警が政治家の不倫現場をヘリコプターから写してしまった事件。市の安全の為の見回り飛行中、偶然あるホテルの内部を透視した時に有名人のSEX現場を捉えてしまった。そして担当者はそれを利用し拡散。その有名人は制裁を受け、辞職離婚家族崩壊劇に陥った。一人の嫌悪心と正義心が起こした事件。

人間は神では無い。人間は清流に住めない。人間は清潔を好むが時として不潔も求める。人間は平和を求めるが同時に危険も好む。

愛や正義と言ったものは沢山の顔を持っている。

殺しあう愛、舐め合う愛、抱き合う愛、傷つけ合う愛、手を取り合う愛、突き放す愛、様々な愛を生み出すのが人間という動物なのである。

その知能を持った動物と知能の塊のAi。

今後どの様に共存していくのか、、、、

多くの人は興味すらないかもしれないが、非常に重要な問題であることには間違いない。