何処が問題かわかってますか?

神戸市の「こども家庭センター」(児童相談所)に当直中のNPO法人職員が10日未明、助けを求めて訪れた小学生の女児を「警察に相談して」と追い返していたことが18日、市への取材でわかった。女児は近くの交番で兵庫県警に保護された。

マニュアルでは来所者がいた場合、NPO法人から速やかに市の係長に報告すると規定しており、市はマニュアル違反に当たると判断している。この職員は「女児の見た目や言動から緊急性がないと思った」と説明しているという。

 

又悲しい事件が起きている様です。幸運にも子供は無事だったようですが、問題はマニュアルがどうの?責任は誰に?では無いですよ。

女子が朝方3時くらいにフラついていているのに「大丈夫と思った」「緊急性は無いと思った」と大の大人が判断している事が狂気なのです。そしてそれは、その人個人の価値観でも人間性でも無いんです。個人や組織を責めても何ら問題解決になりませんよ!!

問題の根源は、一人の大人がそう言った判断をしてしまうまで生活に余裕が無いって言う現実です。恐らく件の人も普通の人です。その人自身が問題あると言う事じゃ無い。普段の仕事や生活に追われて追われて余裕が無い精神状態が継続している証拠です。故にこの様な対応を自然ととってしまった訳です。

何か多忙だったのかも知れない。疲労してイラついていたのかも知れない。その場にいないのでわかりませんが、もしこの職員の人生が普段から余裕があり、幸福感に満たされている様な時間を過ごしていたら、絶対にこの職員は違う対応をとっています。

問題は一人ひとりの普段の生き方なんです。

多くの方々は何かを見失い、違った所に執着し自分自身を見失っているんだと思います。データーでも日本国民の幸福度は低い。

ノンビリと余裕ある暮らしで、キチンと生きてさえいれば、未明に子供が出歩いている異常さに気付きます。それが自然に気づかず意識が違う所にあった為「ゴメンね警察行ってね」と普通に対応してしまったと思います。我に返った時に「そんなつもりじゃなかった」と本人も驚いていると思います。其処が問題なのです。

余りに普段の生活に心の余裕がなさ過ぎと思います。

そしてそれは国のせいでも政治家のせいでもありませんよ。貴方自身が貴方の人生を管理するしか無いんですよ。

勤務だから、職務だから、給料あげるには、みんなも頑張っているから、仕方がないし、それが現実、そんなもんだ、と毎日毎日疲れ切って幸福感も薄れている人生を選択しているのは貴方です。

自分で今の人生を選択して生きているんですよ。

誰も貴方にそういう風に生きろとは命令も指示もしていないし、出来るわけもない。全ては貴方が自分で選んでいる人生です。

きっと多くの人は「そんな事はない、だって〇〇しようとしたら、人よりも稼いで、いい所に就職して、、、、」だから仕方がないと思うのでしょう。

違いますよ。仕方がないのではなく、其れが本当に貴方の心底の意思ならば、20時間働いても心に余裕も幸福感も出ています。其れが幸福感に満たされない「仕方がないんだ」と言う愚痴が出るという事は「貴方の心と貴方の現実が合っていない」と言う事です。

「子供の教育費稼がなきゃ」勿論必要です。問題は自分の基準値なのです。教育費と言ってもピンキリがあります。結局自分のレベルでしか対応出来ないんです。それ以上頑張りたいと心底思っているなら、寝ずに稼ぐ事は苦じゃないんです人間は。ところが何かあるたんびに夫婦で喧嘩して、子供を他人任せにして、子ども為に稼いでいるのか、教育費の為に稼いでいるのか履き違えていませんか?子供の為に頑張ると教育費の為に頑張るでは人生の意味合いが全く違います。この違いが理解できるかどうかです。

同時にできない事は出来ないと認める事も大事です。賢明に稼いで周囲に負けない様に頑張っても、もし貴方が出来ない人なら出来ないんです。泣いても喚いても出来ないのです。子供じゃないんですから、自分には出来ないと認める事も大事なんでよ。そしてそれは貴方を卑下する要因には全くなりません。貴方が出来る事を知らないだけです。貴方は自分が出来る事を見失い、出来ない事をやろうと頑張っている状況です。勿論それも自身が納得してればいいんですよ。それであれば一切の苦痛など貴方の心の中に出ない筈です。寝ずの努力は楽しいはずです。

昨今、ブラック企業だなんて企業のせいにする風潮がありますが、企業とは利潤を追求する組織なんですよ。儲からなければ寝ないでも稼いで儲けろと言う組織なんです。利潤を追求する組織に対し、原理原則を忘れて一方的に人間が労働しやすい様に変革しろと言うのは筋が違う。企業の原理原則は利潤の追求です。労働者の働き方を管理するのは個人の問題です。

日本では言うが易し中々難しいのも知っています。だから問題なんです其処が。本来個人が「遅くまで稼ぐなんて阿保くさ」と思ったら辞めればいいだけの事です。何故辞めないのか?其処をよく考える事です。真剣に考えるべきです。其処が心底自分の心が望んでいるなら苦痛は減って行くでしょう。苦痛が減らない、疲労感だけでもう限界、と思うなら、それは貴方の心と現実が違って貴方の意識は心の声を聞いていないのです。本当にそれで幸せですか?本当にそれで良いのですか?本当に其れが貴方が望んでいる事ですか?日々にながされ誤魔化しても結局全ては自分に中に問題は山積みされて終わりです。自分を誤魔化すのはやめましょう。真剣に自分の心の声を聞いてみましょう。

国が推進している働き方改革は、労働者に楽させて企業は利益を落としても良いと言う事じゃないんです。

労働者は自分で考えて自分の人生自分で決めろという事です。

企業は利潤の追求を目的とした組織です。その見合った利潤を企業もキチンと整理して、会社の理念、指針に見合った利潤追求レベルに変革し、労働者も自分が何処のバランスを望んでいるのか考えて見合った働き方をしてくださいという事です。

8時間のみで残業したくない人は、其れなりの収入でそう言った労働ができる企業に勤める事です。8時間労働で年収1千万は無理なんですよ。年収1千万円欲しい人は、寝ずに稼げる企業に就職すれば良いのです。年収1千万円欲しい人は、寝ずに労働する事なんか楽しくてしょうがないんです。大体高額所得者は「労働」を労働と思っても感じてませんから。24時間仕事や収入の事を考えているのが楽しくてしょうがないし、気になって気になって仕方がないんです。アフター5で、グダグダ飲んでいる事が時間の無駄で何の興味もない。趣味のギター?無駄!家庭?子供?任せてあるから!そう言った価値観の人達が多いんです。春になったらこうして、連休にはこうして、子供たちと一緒に時間を過ごして、普通の暮らしを楽しみたいなぁと思っているなら高額所得者には程遠いんです。問題は貴方がどっちに行きたいか?です。

ですので、企業はどんな企業なのかを明確に示していく事。労働者はどんな人生を送りたいかを自分で道を決める事。其れが働き方改革の趣旨なんです。

本来人間は自由意志で自由に生きる事が大切なんです。

貴方は何が欲しいのですか?全てを犠牲にしてもそれが欲しいですか?願いや夢を叶える事って簡単な事ではないんですよ。一方で夢なんて叶えなくても良いんですよ。どっちが貴方何ですか?

結婚もそうでですよ。全てを投げ捨ててもその人と一生一緒にいたいですか?それとも取り敢えず結婚するけどダメならすぐ離婚するつもりで結婚しますか?どんな結婚でも良いのですよ!

でもね、家庭を持つ、子供を産む、となるとね、責任の範囲が変わってくる事も自覚しなければいけない。独身は自分中心で自分の為だけに生きれば十分と思いますが、家庭や子供を持てば、全ては家族中心の責任が広がります。そこんとこは十分に理解しておこう。

言える事は、家庭や子供は貴方の負担にもなります。同時に貴方の宝にもなります。全ては貴方が何を欲しいのか?貴方がどんな人生を送りたいのか?です。結婚、家庭、子供、就職、全ては貴方自身がどう思うかで、宝にもなるし負担にもなるのです。

そして負担が大き過ぎると感じているなら、それは貴方が貴方自身を見失っているからですよ。

貴方はどんな人生を送りたいですか?

何をしたいんですか?

何処へ行きたいんですか?

子供が未明にフラついているのに遭遇した時、面倒臭いとか、巻き込まれない様にしようとか、思う様にならない様に生きて下さい。心に余裕があり、自身が幸福であれば、そんな事は思わないのが人間という生き物です。困っている人を見かけた時、躊躇して逃げ去る自分がいたら、自分を見失っている証拠だと思います。自分のパートナーのミスや怠慢に苛ついて怒鳴っている自分がいたら、それは心が幸福じゃない証拠です。子供の些細な言動にイラついている自分がいたら、それは貴方の心が幸福じゃない証拠です。

不幸、虚無感などは人間の判断を狂わせます。今回の事件も其処が問題なのですよ!!!マニュアルや責任の所在は、その次の問題です。