記憶

遠い記憶
 
記憶は何歳位からある?
 
一歳くらいかなぁ、、、、
 
記憶は映像が残る
 
記憶は香りが残る
 
記憶は温度が残る
 
 
何でもない日常の一コマが
はっきりとした映像で残る
 
 
何故にその場面が残っているのか解らない
 
秋の収穫が終わった後の田んぼ
夏の青空に浮かんだ雲
冬の青い夜
春の朝日の色
 
様々な記憶がよみがえる
嫌だったこと
好きだったこと
楽しかったこと
泣いたこと
 
記憶の中に色んな顔ぶれがある
イメージ 1
その顔ぶれが年々減るのは
恐怖にも似た感覚がある
 
爺さん婆さんがいなくなり
親がいなくなり
親戚がいなくなり
友達や兄弟、、、
好きだった俳優や
好きだった歌手
映画の色は時代を表すが
記憶の色はいつまでも鮮やかだ
 
顔ぶれが変わっていき
どんどん記憶が増えていく
 
記憶は遠いものとなって行く
 
記憶が増えると言う事は
それだけ時代を生きたと言う事だろう
 
 
時に変わった記憶がある
 
動物だった自分を感じる記憶や
誰かの生まれ変わりを感じる記憶や
中世に生きている自分の記憶や
 
あり得ない記憶も存在する
 
あり得ない記憶
 
 
赤ん坊が泣くのは
遠い記憶を見ているからだ
赤ん坊が泣くのは
原始の記憶を見ているから
 
何億年もの記憶をたどって
現代まで駆け上がってきている
その時間が一致した時に
夜泣きは治まり
現在の時間を共有できる生物体となる
 
 
記憶を失う事もある
自分が誰か解らない
昨日何をしたのか解らない
 
記憶が一切ない、、
 
記憶によって生かされている
記憶によって思い込んでいる
 
その基盤が一気に崩れた時
恐怖はやってくる
 
記憶とは一体なんなのだろう
 
色や形、匂いや温度までも感じさせる
いつまでも鮮明に色あせない記憶
 
甘い記憶
苦い記憶
蒼い記憶
冷たい記憶
鮮やかな記憶
 
思い込みが記憶と化す
 
刷り込みが記憶と化す
 
今貴方が思っている記憶は
現実なのか、夢なのか、、、、
 
記憶、、、
 
記憶、、、