積み重ね

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積重ねは非常に大切な行為だが
その継続ができる人が減ってきた

継続を「力」とするには
積重ねの経験を活かさなければいけない


単に歳を取った
単に10年続けている
単に40年勤め上げた、、、


それでは積重ねを活かしていない


当たり前だが、、
単に物事を消化する重要性もある



日本は長く事業を行っている
個人商売や会社が非常に多い

恐らく「家」と言う文化などが
大きく影響しているとは思うが


その百年も2百年も続いている
経験の中に様々な積み重ねがあったはず


しかし殆どが、その積み重ねを
上手く活かしきれていないと感じる


積み重ねを活かす為には
データーの引継ぎがポイントになる


つまり個人の一生ならば
常に自分が経験してきた
データー、及びその分析結果は
理由と共に、明白に記憶として残る


しかし、これが企業やましてや
50年、100年と続いている
企業となると、、、、

その経験、データー、分析結果、理由
等が残されていない、、、

例えば、戦後間もない頃
会社を立ち上げた奮闘記は
立ち上げた人の中にしか残っていない

そうなれば、何故それを立ち上げたのか
立ち上げ期におけるポイントは何だったのか
何故、それをポイントとして判断したのか
一切個人の記憶の中にあり、、

その後高度成長期に、突っ走った
経験は、その渦中だった人たちの
記憶の中にしか残っていない

何故、寝ずに稼いだのか
何故、物が売れたのか
何故、懸命に利益を上げたのか
何故、この方向に走ってきたのか


そしてバブル期と崩壊期と
過ごして、、、
何故バブルになったのか
バブルの光と影は何だったのか
崩壊して何を見たのか

何故、この手段を選んできたのか
何故、今この道に繋がってきたのか

一切、共通認識としての
積み重ねが無い、、、
100年前の先人の気持が
今の人たちに受け継がれていない


故に、、
そのジェネレーションごとに
あの頃は良かったなぁぁと
なるだけになってしまう。


昔、徒競走で一位を取ってた頃
友達にいいなぁお前は足が速くて、、、
と言われ寂しい思いをした

それは、一位の人間は
一位同士でしか気持を理解きない
と言う現実を叩きつけられた瞬間だった

つまり中卒、高卒と大卒は、
お互い話が合わない

業績がいい奴と悪い奴では、
気持が通じ合わない現実である


だから、立ち上げた人間、引き継いだ人間
3代目、4代目、5代目、、となるごとに
話も、気持も分かり合えない側面が生じる

これは悪では無い
学卒云々、出来る奴できない奴と
表現をすると、差別とか蔑視とか
卑屈になる人も居るが
現実はそうなのであり、それが人間だ


金持ちの人間には
貧乏人の気持は解りえない
同時に逆も然り、、、


そんなものは、生まれた瞬間に
そいつの運命が決まっているようなもんだ

それを慰めているだけでは
何も始まらない、、

車に乗れば通行人が邪魔で
歩いていると車が横暴と思うのが
人間なのである、、、

それを悪としてはいけない、、
それが人間として、ありままに
受け止める事が重要なのである


人間の意識がいかに
狭く、勝手で、限界が有るのかを
キチンと認識しなければいけない、、


だから、人は一人では生きていない
勝手だから友が要る
弱いから愛する人を探す



積み重ねをしっかりと
活かす為には、、、

「ありのままに、生きる」
「ありのままに、認める」

これが非常に大事になる
ありのままに認識を起こすことによって
冷静で公平で多義的な判断が出てくる


初代の光と影、2代目の光と影
3代目の光と影、、、
そして、互いの立場で理解しきれぬ
側面があるという現実、、、

これをしっかり認識する事だ

立場が違えば、判断が違う
立場が違えば、要求する事も
されることも変化を起こす


まさに、日本の常識は世界の非常識
と言うように、必要とされるものが違う


そして、日本が世界に一方的に
合わせる必要は無い
世界も日本に合わせる必要はない

問題は互いに
何故日本と言う国が形成されたのか
何故中国と言う国が形成されたのか
何故アメリカはこうなったのか

何故今の会社がこうなったのか
何故我が家はこうなったのか
何故自分はこうなったのか
しっかりと認識する事が始めの一歩である


そうなれば、必ずこうなった理由が
どうしようもない現実の中、最善を尽くした結果
今があることが、見えてくる

必ずこうなった理由が
甘えの結果だった事も見える

必ずこうなった結果が
運命的なものだった事も見えてくる


そうなれば、、、
分かち合える感情もあれば
互いに認識が違うと言う認識が生まれる
何故反対の認識なのか?
そこには人間が介在している現実が見えてくる

そして人間の無知、無恥、無智、、、が
いかに大罪かも見えてくる、、、

そしてそれは、恐らく変えられない
本能である事も見えてくる、、

そうなれば、どうするのか?

そこでシステムが必要とされる
そのシステムこそが積重ねの活用


従来システム的なものを作ってはいるが
今のシステムは、異物をはじくシステムだ

ありのままを受け止めるシステムではない

ミスをするのが人間なのに
ミスをした人間を悪としてはじく

人を騙すのが人間なのに
騙す詐欺師を悪とする

殺人をしたいのが人間なのに
殺戮を犯す人間を、アイツは馬鹿だから
アイツは病気じゃないのと言って
自分達とは違う生き物としてハジク


そうではない、、




暴力が好きな人間が暴力を
勝手に使えない環境はどうすれば

騙すのが好きな人間が
簡単に騙す方法を生み出せない環境は

弱い人間が強く在りたいと思える環境は

出来な奴が卑屈になりにくい環境は

出来る奴が、天狗になりにくい環境は

勝手な奴が勝手だと思われにくい環境は

後ろが見えない眼に、後ろを見せるには

周りが見えていない脳に、周りが写る様に

利益が重要でるが、利益一辺倒になりにくい環境は


武器があれば必ず人は殺人を犯すのでる
原発があれば必ず人は事故を起こし核の犠牲者がでる
車を乗る限り、人は事故を起こす
道具がある限り人は必ず悪用する
脳が動く限り人は生き残りを考える
為替がある限り損する人間はなくならない
資本主義がある限り、較差はなくならない
認識の統率を取るとヒトラーは必ず生まれる
認識のズレを放って於けば軋轢が生じる
科学は必ず悪用される
あ~言えばこう言うのが人間である

システム造りとは非常に難題だが
人は同時に叡智がある

兎に角、、、ありのままに
矛盾を分けない、、
矛盾を悪としない、、
光と影を分けない
メリットデメリットを分けない

そこが初めの一歩になる
右手に聖書、左手に武器を

それが人間だ、、、
8割の悪と1割の善と、1割の才能、、、

これが人間である

それでも人間は愛しい生きものである

どんな凶悪な殺人犯の親でも
親は子が愛しい、、、

その愛しいと思う心を
なんぴとたりと否定は出来ぬ


ここに積重ねの難しさがあるが
これほど単純な事も無い

そこに多くの人が気付き始める
と、、、見えてくるものがある