記憶の管理

アイルランドにあるユニバーシティ・カレッジ・コークのJohn F Cryan博士率いる研究チームによって、成長初期の腸内細菌の量によって、脳内のホルモンの1つであるセロトニンの量が変わることが分かった。この研究は、成人の脳の機能は幼少期の腸内細菌の有無に依存していることを示している。
 
ふつうの記憶を保持するのは海馬ですが、恐怖を伴なった記憶は大脳辺縁系
にある扁桃体に貯蔵されるのです。
PTSDなどで起こるフラッシュバックという現象は、この扁桃体に起因していると考えられます。
人間の記憶は、カメラで写真を撮るように正確なものではありません。記憶は
事実ではないストーリーを作ることも行ないます。
記憶の断片を引っ付けたり、他人に誘導尋問をされて本当は起こっていないこと
を起こったことと思い込んだり、希望を作ったりして記憶を想起したりもします。
脳は自分が望む記憶を編集することも多いのです。
つまり、記憶とは記録ではなく思い込みともいえるのではないのでしょうか。

東京都医学総合研究所の宮下知之研究員、齊藤実参事研究員らは、記憶を長期間維持するために、マグネシウムイオンが、記憶や学習に重要な役割をもつNMDA受容体の情報伝達経路をブロックしているメカニズムを、ショウジョウバエを用いて、世界で初めて明らかにしました。
 老化やアルツハイマー病にみられる記憶力の低下の原因の一つには、特にNMDA受容体の機能不全が考えられています。今回の結果から、アルツハイマー病や老化による記憶力低下のメカニズムの一部が明らかになることが期待できます。なお、この研究は、首都大学東京東京薬科大学との共同研究での成果です。
 
ノーベル医学生理学賞受賞者エリック・カンデル氏がまたまたやってくれました。記憶や学習といった脳の機能に重要な、シナプスを介した信号伝達の効率が変化するメカニズムを明らかにした業績で、2000年度のノーベル医学生理学賞を受賞した同氏のグループは、今回記憶の長期的保持にエピジェネティクス(遺伝子の可逆的化学修飾によってその発現を制御すること)が関与していることを、お得意のアメフラシ(写真)を用いた実験で証明したのです。
 
消滅してもよい記憶と残すべき記憶。脳はそれをどのようにして決定し,どこから指令を出しているのだろうか。短期記憶も長期記憶もニューロン神経細胞)どうしがシナプスと呼ばれる結合部でつながったときに生まれる。短期記憶ではシナプスが興奮して一時的に強化された状態になるが,長期記憶の場合,シナプスが恒久的に増強される。長期記憶のメカニズムがはたらくには,ニューロン細胞核内にある遺伝子情報が読み取られ,タンパク質が合成される必要がある。ニューロンの発火後,核に向けて「記憶せよ」という情報が何らかの手段で送られているらしい。
 
【学習時間と復讐時間の割合による記憶量の差異】

学習に費やした時間
復習に費やした時間
記憶した言葉の平均数
100%
0%
65個
80%
20%
92個
60%
40%
98個
80%
60%
105個
20%
80%
137個

ここまで差があるとは驚きですが、同じ時間で学習よりも復習に時間をかけた方が格段に効果的であることがわかってもらえると思います。
さらに、記憶を司る「海馬」の研究者も記憶に関する脳のメカニズムについて、「脳は一旦記憶しても、4時間後には半分程度しか記憶していない」と断言しています。また、忘却した数と時間の関係性を示したグラフを「忘却曲線」といい、この曲線には人により大差はないとも述べています。
イメージ 1
 
上記の内容は、全てネットで書かれている記憶に関する記述ですが、、、、
 
そう言えば、最近トータルリコールが上映されていますね
 
昔の映画の内容とは違っているようで、、、
いずれにせよ、人間の記憶と言ったものを書いた内容ではある訳で、、、
記憶の曖昧さによる様々な可能性を書いている様に思えましたが、、。
 
記憶は現段階で既に書き換えられる段階まで来ているようです。
 
但し、記憶は決して脳だけに蓄積されている訳ではないと思いますので
脳の中身を書き換えても、人間が想っている方向へは流れないと思いますけどね!
 
記憶脳の仕組みは未だ解明されていませんので、ミステリアスな世界を呼び
興味心を掻き立てますが、人類は解明できるのでしょうか???
 
脳以外で記憶しているものはどうするのか?
 
最近では前述の細胞による記憶のメカニズムを「エピジェネティクス制御システム」などと総称するようになってきている。
と言われている様に、細胞による記憶等もあるのだろう、、。
 
詰り、記憶と言うものの定義がバラバラ状態ですので、何をもって記憶とするのか?
と言う点も明確にしなければ、まとまりにくいでしょうね
 
DNAによる記憶
子宮の記憶
心臓の記憶
夢の記憶
感触の記憶
味の記憶
匂いの記憶
視覚の記憶
 
 
人間の左腕に巣食い、最終的には宿主を殺して「脱皮」、左腕だけがまったく別の生き物となって別の人間を襲う――致死率90パーセント以上(事実上の100パーセント)の、空気感染能力をもつウィルス――LHV。本書『レフトハンド』には、そんな身の毛もよだつような殺人ウィルスが登場する。
なんて記事も見つけましたが、、、、
これも遺伝子の記憶とかウィルスの記憶とか、まぁなんて呼べば良いのか知りませんが
人間が考えている以上の世界が記憶を持っている仮説とも言えるでしょうね。
 
食べたものによって「食べ物の記憶」に左右され、食べた人間の思考回路に影響が生まれる
 
たしかに人間の思考は、食べ物や見たもの、聞いたもの等に大きく影響を受ける。
 
親の遺伝子、先祖の遺伝子も記憶をつかさどり、、、
記憶はその人間の思考に影響を及ぼす、、、
 
 
今日自分が思い込んでいる「自分の記憶」を意図的にリセットし
自分が誰で、何をしているのか、考えてみるのも面白い
 
カフカを思い出すが、、、
目で見たものが正しい映像とは限らない
 
本当に記憶と言うものは、思い込みと言っても過言ではない側面を持っている。
 
無数の研究者達が今日も「記憶」を解明しようと頑張っているが
人間の体の仕組みは摩訶不思議なものである
 
実際に記憶に関する不思議な現象は起きている。
医学や科学では説明できない事が起きている以上
全ての可能性は否定できない。
 
未来への記憶をひも解いてみてはいかがでしょうか??