腹をくくる
昨日の内容で、物事は全て光と影があり
人間はそれを切り離しうのではなく、全てを受け入れる
つまり、腹をくくって生きなければいけない
と話したが、、、、
昨日の内容は変化が続くと言う前提だ
進歩や革新、開発が続くと言う前提だ。
間違いなくこの歩みは、有史以来止まっちゃいない
しかし、、、
腹をくくると言う点では一緒だが
歩みを止める、と言う腹のくくり方もある。
ガンに殉じて死す！
運命と言うものをそのまま受け入れる。
科学は人類を平和で平等な世界へと導きたい
切なる願いと共に歩んできている側面はある。
知人が言った
「どうして人間は長生きしたいのか？」
「どうして人間は病気を受け入れないのか？」
「どうして人間は運命を受け入れないのか？」
この人間は、直進型の幸福ではなく
環状線の幸福の中に身を置く腹をくくったのだろう
嫌な思いをする
不公平性さを感じる
病気になる、、、
家庭環境の悪さを憎む
そして人間は努力をする
改善する為に努力をする
少しでもより良い方向へと、、、
前を向いて生きていく
歩みを止めずに生きていく
しかしこの知人は違う
全てをそのまま受け入れている
貧しい家庭を良しとして
親の離婚も良しとして
寝ずに働く環境も良しとして
子宮摘出も良しとして
世間の誹謗中傷も良しとして
ひたすらに生きている。
全ては運命故に意味が有る
「私が貧乏なのは何か意味が有るだからそれが解るまで、、、」
「私の病気にも意味が有る、それが解るまで、、、」
「多くの人達とは違う人生だと認識する、多くの人達が持っているもの
世間では当たり前と言われているものは私は持ちえない。
だけど、世間の方々が持っていないものを私は持っている。
だから卑屈にはならない、、、」
と優しく語りかけてくる、、、
これを凄いと言うのか
これを死に体状態と呼ぶのか
分かれるだろう、、、。
運命を受け入れる、、、。
自分の環境を受け入れる。
苦しい事だ
自分が余命数年と宣告されたら
自分の身体が普通ではないと宣告されたら
自分の大切な人間が殺されたら
突然日常が崩れ、一切失ったら、、、
今、問題になっている意図的な出産
既にいる子供の病気を治す為に生れてくる子供
貴方は、子供に「助けて」と泣かれた時
遺伝子操作で、病気を治せる子供を産めば
その子が助かると医者に言われたら、、、
科学に助けを求めるのか！
「助けて」と泣く我が子に「運命を受け入れろ」と説くのか！
非常に難しい問題である
勿論、この知人は子供に「運命を説いた」
数年で死んでいけと、、、説いた。
（何もしなかった訳ではない、他の方法は試みたが）
全ては運命がなせる業
人間は目の前に起きている事に心身を委ね
それに沿って生きて死ぬべきと知人は言う。
それが自然との調和であると！！！
決してそれは、何もしないとか、投げやりとか
努力をしないと言う事ではない。
在るがままに自分の身を置き、生きて死んでいく
それが生命体の運命であり、誰も変えられないと言う
それを人間達は、根本的運命を変えようと足掻く
故に全てのバランスが崩れ、崩壊へと導いていると言う。
少々宗教じみた内容にはなっているが、、、、
知人の言いたい事は理解できる。
これは、震災を受けた方々はどう思うのか、、？
「確かにそうだ、必要以上に足掻いてはいけない」
「必要以上に求めてもいけない」
「地に足を付けて、しっかりと運命を受け入れて生き抜く」
「失って見ないと、それは解らなかった」
そのような同意の言葉を得られるのか、、、
それとも、、、、
「早く元に戻さないと」
「早く人並みに戻さないと」
「可能な限り技術を活かして改善しないと」
「遅れを取った分、倍取り返すぞ」
「ぼーっとしている場合ではない」
と更なる改善をより一層推し進める言葉が来るのか？
解るだろうか、、、、
歩みを止める事が始めの一歩になっている事が
解るだろうか、、、
先ずは全てを受け入れる所が始めの一歩だと
解るだろうか、、、
直線型の幸福も、環状線上の幸福も同じである事が
過去に人間が踏み間違えた点である
影を切り離そうとした
不公平を消そうとした
悪を取り除こうとした
不都合を潰しにかかった
そこからスタートした点が問題の原点だ
震災を受けた方々にはくれぐれも考えて戴きたい
失って見えた事は何か？
腹をくくるとは何か？
科学とは何か？
不公平とは何か？
病気の方々にも考えて戴きたい
受けれないと始まらないだろう
どれだけの時間を生きれるかと言う問題ではない事を
ガンに殉じて死す幸福もある
ガンに足掻いて鬼の形相でこの世にしがみつく幸福もある
そしてそれは一切同じである事を見出してほしい。
