人は何を選ぶのか

昔から人間は愛に悩んできた
 
多くの文学作品もそれを物語っている。
 
愛とは恋とは性とは、、
男で死んだ女もいる
女で死んだ男もいる
 
愛に人生を掛ける
 
そう言った生き方ができなくなった
 
人は何を求め何を選ぶのか?
 
現代は「刺激」を求めている
新しい環境
新しいもの
楽しい事
未経験な事
 
それはあくまで刺激だろう
 
愛ではない
 
人は感情を抑える事は可能だ
欲望を抑える事は可能だ
 
しかしどこかで欲望のままに
思うがままにやってみたい気持ちはある
 
昔はその感情を大切にした
欲望をしっかりと見つめた
 
現代は欲望は泥臭いイメージ 1
欲望は格好悪い
 
全てがサラリと淡白だ
熱くなる事は重すぎる
 
 
誰にでも忘れられない愛がある
誰にでも忘れられない相手がいる
時に人は涙する
二度と戻らない時間に触りたい
 
しかし人間はそれを選ばなかった
 
そう人間は、その素晴らしい愛を
その素晴らしい時間を選ばなかった
 
愛におぼれ
愛に悩み
愛に喜び
愛に安らいでも
人は最後には愛を選べない
 
愛では飯が食えないからだろう
愛では生活が維持できないからだろう
 
 
昔の映画をよく見る
昔の文学作品をよく読む
 
多くは愛に悩み愛を求め愛に生きる
人間達を観察し問題提起をしている
 
実際に多くの者たちが
命を掛けて生きていた
愛に命を掛けて生きていた
 
現実と想いとの矛盾を抱えながら
男も女も生きていた
 
恐らく未来の人間には
「なんて愚かな人生だ」なんて
笑われるだろう
 
愛なんてものに命を掛けるなんて幼すぎる
 
愛なんてものにそんなに悩むなんて幼稚さ
 
そんな言葉が飛び交うだろう
 
人間は愛の大切さを知っているが
人間は最終的に愛を選ばないだろう
 
エロスもアガペも、それらは精神世界であって
現実世界には持ち込む必要はないとするだろう
 
精神世界と現実世界を、きっちりと分け
生き延びるためには、現実を優先する
精神世界に生きるより、現実世界で生きる
 
エロスもアガペも、刺激の一つであり
利用できるものは利用する
 
それは利用するものであって
それに生きるものではない
 
未来の愛は悩むものではなくなる
愛とは利用できる刺激剤の一つである
 
 
寂しいが、、
人間とはそういう生きものだと思う
愛や恋や偉そうに言ってはいるが
愛に生きれる人間は非常に少ない
 
つくづくそう思う、、、、、