また夏が来る

また夏が来る
あの夏がくる
 
暑い日差しを感じると
記憶がよみがえる
 
 
多くの涙がこぼれた
乾いた大地に凍れた涙は吸い込まれ
何事も無かった様に大地は乾く
 
蝉の声が響く
青い空がまぶしい
 
いっそ、、、
全てが無くなればいい
 
いっそ
全てが破壊されればいい
 
 
知ってか知らずか
人々は無関心を決め込む
 
今更ねぇ
昔に事はねぇ
終わった事だから、、、
 
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今日という日は
何億年も前の一日から繋がっている
 
今日日本が平和なのは
多くの犠牲の上に成り立っている
 
今日貴方が笑っていられるのは
多くの支えがあったからだ
 
今日あなたが泣いていられるのは
多くの繋がりがあったからだ
 
今日あなたが生きていられるのは
長い積み重ねがあったからだ
 
 
 
出会い、別れ、、、
今日も何事も無かった様に
時間は過ぎていく、、、
 
生まれ出る時間
幕を閉じようとする時間
 
それぞれの時間が、同じこの日に
同じ日本で、同じ地球で
繰り広げられている
 
 
柔らかな時間
 
甘い香りの時間
 
濡れている時間
 
人間の愚かさが嫌になる
人間の勝手さが嫌になる
 
誰を守れと言うのか
誰を許せと言うのか
 
 
こんなにも我儘で
こんなにも身勝手で
こんなにも虚栄心が強く
弱く、ずるい、矛盾の塊、、、、
 
何故それらを守らなければいけない
何故それらを許さねばいけないのか
 
いっそ、、、
いっそ、、、
全て壊れてしまえと思う
 
 
また、、、
夏が来る
 
多くの犠牲があった
命を掛けて国を守ろうとした
多くの搾取があった
多くの涙があった
愛する者たちを守るために
理不尽な事にも耐えて
未来の僕達の為に
多くの命が散って言った
 
幾ら叫んでも声は届かない
もう彼等は人間と呼べるだろうか?
 
弱き者達よ、、、
お前達は恐怖の底で生きるべきだ
自覚を無くしたときに闇が襲いかかる