抱える

裁判官は言う
「いったい誰を守れと言うのか」
 
政治家も言う
「いったい何の為に政治家になったのか」
 
教師も言う
「教育とは、いったい何なのか」
 
 
弱きものたちが叫ぶ
持たざる者たちが叫ぶ
「こうなったのは誰のせいだ」
 
 
社会のルールにそぐわない事をして
注意をされる
注意を受けても反発をするだけ
イメージ 1
理屈が通じない者達を
どうやって管理するのか
 
親に虐待される
子を保護する
親を逮捕する事は困難
 
親に強姦される
思い余って殺してしまう
尊属殺人はそれだけで死刑
 
喧嘩で子供が殺された
殺した相手は保護される
死んだ子供は帰らない
 
電車内で暴力をふるう
正義感の強い若者が力でねじ伏せた
正義はやり過ぎと逮捕
不良少年たちは被害者として保護された
 
国家の為に政策を打ち出す
地元市民は激怒する
国家より我が町だ
 
みんなで話し合ってやってきた
みんなでなんとか和を保ってきた
それは悪として判断された
 
一面的な偏った正義が光を増す
 
食の安全を優先する
企業は利益を優先する
安全を説いた社員は辞めざる負えない
利益確保を優先する社員は出世する
 
業界の罪を告発する
国民の為に立ち上がる
守られた国民は告発者に何も感じない
業界は告発者を締め出す
つまらぬ正義感で業界に多大な損失を与えた罪
 
盗みをしようとした子供を叱る
その子の親は文句を言う
「あんたに怒られる筋合いじゃない」
 
うちの子の成績が悪いのは
あんたの教え方に問題がある
金払って頼んでいるんだ
教師として結果を出せ
 
 
全てはごくありふれた風景だ
 
日常茶飯事に起きている事だ
 
あまりにも愚かな人間が増えすぎた
 
子供の成績が悪いのは教師のせい
若手社員が働かないのは上司のせい
景気が悪いのは政治家のせい
我が子が罪を犯したのは社会のせい
全て周りが悪い、自分は被害者だ
 
罪人にも人権がある
弱者は守られて然り
 
それがどのような社会で成立するのか
分析も理解もされず、形だけ導入する
 
企業は利潤の追求が目的だ
故に社会倫理は優先されない
 
本当に愚かな人間が増えた
 
同時に罪人を保護する人間の辛さが解る
馬鹿の言い訳に親身に対応する辛さが解る
己の利益しか考えていない愚民に頼らざる負えない
現実の悲哀も見えてくる
 
いい加減おかしい事はおかしいと
本質を見失っている点は間違いだと
正す事が必要だ
 
人間社会は変化をしている
 
人間が変化をした故に
社会に変化を来たした
 
愚民の感情を優先させてはいけない
人間の為の法律、人間の為の経済
とはいえ、愚民の感情を優先させてはいけない
 
愚民は感情のみで言動する
理解度は低い
小さな子どもと同じレベル
自立した大人と思ってはいけない
 
肉体的には歳をとった子供だ
 
自立し人間は他人のせいにはしない
物事の本質をコアとして思考する
都合の悪い者を単純に除外する言動は取らない
 
自立した大人を!
本質を見ている者たちを!
問題の根源を直視する者たちを!
 
一部の情報を鵜呑みにするな
一部の情報で判断をするな
偏った見方をするな
本質を見ろ
 
それができる者達よ
声を出せ、行動起こせ
小さな一歩を踏み出すんだ