善良な不平家

小林秀雄が昔言った言葉らしいが

 

なんとも笑っちゃう表現であろう

 

日本人は変化を求めない人種である

 

繰り返しばかりの毎日にため息をこぼし

変化を夢見るような発言を繰り返し

何か行動に起こすのかと思えば起こさない

じゃぁ納得したのかと思えば、また相も変わらず

同じ事をグダグダと繰り返す

 

そのブチブチ言っている繰り返しが好きなのだ

 

それを真に受けて立ちあがった日にゃ

煽てられた豚同様、指さされて笑われている

 

兎に角日本人は変化を好まない

 

革命は起きないだろう

 

世界一おとなしい民衆と呼ばれているが

単なる事勿れ主義者の集団なのだろう

 

それが良い面で現れるのは

他人の痛みを理解しやすい

一人勝ちをしない

共同体で助け合う

 

 

「和を持って尊ぶ」

 

の生き方しかできないのだろう

 

 

太子殿は、これを良しと希望したのか

貴方がたは、そういう生き方しかできない

のだから、そうしなさいと民衆に言い聞かせたのか

 

どちらが本音だったのか

今となっては誰も解らないが

個人的には後者だったきがする

 

渡来人と和人と思考回路が同じな訳はない

 

 

限られた世界の中で、人間が生き延びていくためには

日本人の様な生き方が、最終的手段だろうと思える

 

今後人口が増加の一途をたどり

環境に変化が表れてきたら

日本人の生き方は、優等生の代表になる

 

しかし昨日と同じ今日を望まず

今日とは違う明日を望む人間にとっては

これほど、あほくさい生き方はない

 

乱世に生まれてくれば面白かったと思える

 

切り殺されるかも知れない緊張感と

大事を成す志との間で、熱く生きられたかもしれない

 

兎に角善良な不平家に投票権を与える方が間違いだろう

所詮、不平しか言えないのだから、、、