バランス

和洋折衷、、、
 
日本人が得意とする分野でもある。
 
囲まれた閉鎖的な環境の中で生き延びるために、バランス感覚を
研ぎ澄まし、張りつめた糸の上を歩くような緊張感を持つ。
 
恐らくその疲労感から、「事勿れ主義」イメージ 1が生まれた。
だって疲れるもの、、、
いちいち関わっていたら身が持たない
かと言って他人を否定する気はさらさらない
 
故に関わりを最小限に抑えて、バランスを保つ
 
故に独身者が増えていく
 
核家族が増えていく、、、
 
 
生涯独身者は増加の一途
 
バランス感覚は自立の上で重要になるが
関わりを持たないバランス感覚は事勿れ主義
 
自立とは関わりの中で中立を保つ
 
この違いが日本では認識不足
 
特に戦後が著しい、、、
 
拍車を掛けたのは80年以降
 
右も左も、赤も、老人も若者も
役人も町人も、、、皆関わりを持って
日々暮らしていた日本もかつてはあった。
 
 
経済発展と共に、生活苦が減り
女性は男性に依存しなくてよくなった
老人は若者に依存しなくてよくなった
 
自由だ、、、
勝手だ、、、
楽だ、、、
 
そうよ自分の人生
いちいち周りを考えていたら
誰のための人生になるかわかりゃしない
結婚したからと言って自分の時間を犠牲にする
必要性はないし、ましてや旦那の勝手に犠牲になる
必要性はないし、子供の為とは言え、全てを犠牲にする
必要性はこれっぽちもない。
 
そうだね君は君らしく
僕は僕らしく、、、
 
 
これが自立と考えている、、、
 
これは自立ではない
 
個人依存から脱出に過ぎない
 
詰り寄り掛からないし、寄り掛かってほしくない
と言う、依存関係からの脱出だ。
寄り掛からない事が自立と思っている。
 
自立とは個人依存と相互依存の真ん中にある。
 
詰り色々関わりを持ったど真ん中に自立はある
 
これが通じない、、
 
 
日本人は弱く見える
 
親を抱えられない、子を抱えられない
友を抱えられない、仲間を抱えられない
なんて弱い人種なのだと思えてしまう
 
やはりサラブレットなのだろう
生命力が無さすぎる
優秀なものは、ただそれのみに存在する
 
囲まれた、保障された環境の中でしか生きられない
 
だからものを与えられる環境を望み
自由を叫ぶという奇妙な人種になる
 
本当に今の日本人は奇妙である
 
追いつめろと言いたくなる
追いつめて、追いつめて弱者を滅し
強気者たちの集団に切り替えろと言いたくなる
 
弱きものは守られすぎてはいけない
自然のバランスが崩れる
動物世界もそうである
可愛いからと言って、可哀想と言って
守り過ぎれば、数のバランスが崩れ
自然のバランスが崩れ、、、、
終いには農業漁業にまで被害が出る
 
人間と動物、自然のバランスがきっちりとした
関わりの中でのバランスが保たれいれば
互いの世界に入り込みすぎる様な環境は生まれない
 
弱肉強食は自然の摂理である
 
自然の摂理は人間の傲慢さで崩してはいけない
 
恐らく日本社会では自立は確立されない
 
一度関わりの糸を切った生活は麻薬同様
止められない快感がある
生涯独身者は増加し、老人の孤独死は当たり前になり
日本的自立とは、迷惑を掛けないから、迷惑を掛けてくれるな
という方向に加速する。
 
結論は幼すぎ
幼稚化の副作用だろう
 
おまけに飢饉がない
貧困がない
 
 
飯は食える
生きては行ける、、、
 
 
これじゃ自立は生まれない