東風解凍

イメージ 1

暦の上でも春が来た

確実に春は近づいている


季節は人間の営みを
横目で眺めるかのように
静かに通り過ぎていく


人間は善悪では生きていない

人間は理想京を造れない

人間は悲しき生き物であろう



死ぬ為に生まれ
死ぬ為に生き



虚しさが時にこみ上げる



声を嗄らして叫んでも

届かないこの思い




春は確実にやってくる


人間は又繰り返す
過ちを何度も何度も繰り返す




汚職、詐欺、殺人、、、
人間が止められない行為


それは教育からくるものか


人間は良くない事と知っているのに
それを繰り返す、、

人間は善悪では生きていない



何処で生きようが
何処に生れ落ちようが
何をしていても
誰と生きていても

人間は罪と言うものを犯す


それは止める事の無いもの



それを解放した時何が見える



殺しも騙しも、、
全てやり放題の世界


自由だ、、、
全ての枠を取り外し
全ての足枷を外し
自由だ、、

やり放題、、、自由だ、、、




自由と言う恐怖が襲い掛かるだろう




自由とは恐怖を抱え込む

管理も恐怖を抱え込む



それは、、、
人間の心にある、、

全ては人間の心にある



自由を叫ぶ者
管理を叫ぶ者

その恐怖を深く認識しているか


人間は善悪では生きていない



寛容な心も
残虐な心も
君の心である



光在る所に影はある

善が在る所に悪はある


楽在る所に苦がある

これは変える事の出来ない
人間の性である




行為を行った人間を責めるより

行為を、し難い環境を考えろ

批判の中では何も生まれない



自分達のご都合主義で
社会を動かし、ほくそえむ豚

何も知らずに踊らされて
その気になっている羊

自覚と言うものが無い



在りのままを認める事が出来ない

他人の我侭を認められないから
自分自身を認められない、、、

他人の罪を認められないから
自分自身を認められない、、

当然の事である

光在る所に影はある

他人が居る所に自分がいる
自分の中に他人は存在する




孤独も然り、、

孤独は寂れた山里に在る訳ではない

孤独は都会の雑踏の中にある

孤独は集団の中にある



光有る所に影はある


盾が必要な所に矛も必要


矛盾を責めるな
矛盾を忌み嫌うな
矛盾は一体物である

光と影を切り離せぬように
矛盾も又然り、、、



春はやってくるのに、、

人間は繰り返しを犯し
何時までも同じ部屋の中で
ぐるぐると回り生きている

空の青さを知ってはいるが
空の広さは知らないだろう、、

目の前の景色が変われば
自分が変わったと思っている


なんて愚かな生きものだろう




そう、、、愚かなもの故に賢さがある

そう、、、悲しき生き物ゆえに幸せなのである


君は何時までも君のままだろう

どんなに季節が変わっても

君と言う呪縛から逃れないまま
死んでいく、、、

君は君のままで、、、