いつの間にか

いつの間にか笑顔が消えていた
 
いつの間にか会話が無くなった
 
いつの間にか余裕が無くなった
 
いつの間にか、、、
 
 
30年くらい前までは、電車の中でも
バスの中でも、お客さんの顔に笑みがあった
目が合えばお互い知らないのに「どうも~」などと
自然に会話が出たりしたものだが
今じゃあり得ない
 
むかしは近所のおばさんやおじさんは
しょっちゅう外で会話などをしてた
床屋の縁側、道端、近所の庭先、玄関先
どこでもみなさん会話が弾んでいた
今じゃあり得ない
 
以前も結構多くの衝突や言い合いはあった
でも心に余裕があった故、まだ笑いで収まった
さっきまで怒ってたくせに、終いにはお互い笑っている
他人のミスにも結構おおらかな社会だった
今じゃあり得ない
 
いつの間にか
なぜだろう
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お金か、、、
 
お金を確保するために
 
心の余裕を捨ててきた
 
と言うよりは、、、
 
元来心の余裕に有難味を感じてなかったのでは?
 
心の余裕より、便利な暮らし、楽な暮らし、、
そっちの方が欲しかったのだろう
 
だから多少後ろ髪を引かれつつも
自分の満足感を味わう為に走った
 
そう、、
そんな笑顔だ心の余裕だなんてものは
あればあったでいいが、別になくても困らない
それよりお金は重要だ
それより楽な暮らしがしたい
それよりあれが欲しいこれが欲しい
 
物が手に入り、暮らしが変わり始め
目の前の環境が目新しくなっていく
他人との会話の楽しみより、こっちの
楽しみの方が全然楽しい
 
のんびり暮らすより
多少きつくても、こっちの方が良い
 
だから今がある
 
つまり癒しだ何だと言いながら
無くしたものを取り戻そうなんて言いながら
はなから、そんなものは我武者羅に取り戻す
ものではない。
 
先ずはよりベターより便利より楽な暮らし
個人の欲望を満たす事が先決
社会だ環境だ、本来の姿、、なんて
優先順位は高くない
 
それが本音だろう
 
故にこのままどんどん拍車をかける
 
時代はどんどん進んでいく
 
電車内でも目を合わせる事は無い
知らない相手に笑顔を見せる事もない
必要なモノだけで暮らし
不要なモノはどんどん切り捨てる
 
ただそれだけで生きていく
 
いつの間にか、、と言うけれど
本音は狙ってこっち来たんだろう
 
人間と言う動物はそう言うものだ
 
欲望を満たしながら生きている