声なき主張

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夏の台風で木が折れ、花びらが飛んでいく、、、。

死ぬ為に生まれてきた一切の森羅万物。

傷ついていく花々は、人の目にはどう映って
いるのだろうか、、、。


愛情が怖い、、、
愛されるのも
愛するのも
重すぎる、、、、。


一人草原で風を受けながら
自分のちぽけさを感じ
この世の運命を見つめる

守ろうとした花一輪が折れる

自分の差し伸べた手は罪なのか?

自分の赤ん坊を抱けない母がいる


ひとり立ちを目指し足掻く子供がいる

見つめる事しか出来ない親がいた

子は永遠に戻って来なかった、、、。

あの時無理にでも止めておけば

あの時泣いてでも、殴ってでも
引き止めていれば、、、、



愛は惜しみなく奪い
惜しみなく与える
愛はとても痛く優しい
愛は勝手で寛容である
愛は悲しくもあり楽しくもある



目の前で野ざらしでいる
子供がいたら抱きしめるのは
人間として自然な行動、、、

幼きものは認識が浅い
浅い認識で判断したら
傷つく、、、

幼き者は責任を取れない
傷ついたら泣きじゃくるだけ
怪我を自力で治せない、、


愛情に理不尽はつきもの



道端の花は生きている
声を出す事は無いが生きている

まもなく散って行くだろう

風に折れていく
風に飛ばされていく花びらは
人間の目にはどう映るのか

せめて風に飛ばされぬよう祈り
手を差し伸べて、飛ばされるな
頑張れと涙するだろう、、、



そこには理屈は無いだろう
愛情の伝達の方法に効率性も
正当性もましてやマニュアルは無い



昔人は思いを伝えようと懸命だった
懸命に生きたから強さを得た

その強さが何時かしら
重荷に変わっていく、、

己の強さを省みる、、、
はれものを触るかのように

自分の足で立ち切れない
弱き者たちが時代を闊歩する

ちょっと肩が触れただけで
恐怖に慄き、他人を攻める
自分の弱さを省みない、、、

その姿、、哀れに思う
この先どうして生きていけようか
ガラスの心、、

でも人は変われる、、
貧困が犯罪を生むと言われるように
環境が人間を変える、、、


もう少し、、
もう少し、、、
大人は懸命に伝える義務がある

懸命に我武者羅に不恰好に
生き様を伝える必要がある

いい子になるな
いい大人になるな
物わかりのいい親だけでは
世の中の理不尽さを伝えられない


自分の我侭を通すから
相手の我侭を許せる
我侭を不必要とする
一面的な思考は捨て方がいい


全てのものは光と影を持つ
人間の都合で光だけを摘み取る
事は出来ない、、、

悪の中に善があり
善の中に悪もある


歴史は声なき主張をしている


耳には聞こえぬ声を聞け
目には映らぬ姿を見つめよ



夏の強風に飛ばされる花びら
散るな、、、
夏の雨に流される路傍の石
流されるな、、、

恋に傷ついた心よ
恋の多面性を見つめよ

優しさで他人を傷つけたなら
泣けばいい

あの時言えばよかった
そう思っても帰らぬものがある

声なき悲しさ、、、
声なき悔しさ、、
声なき寂しさ、、
風に飛ばされるぬ様
強さを知れ、、、