厳格

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コンプライアンスが叫ばれている。

確かに大事な事ではある。それがなければ世の中なりたたない。

恐らく、多くの矛盾に満ちた現実を少しでも単純化し、管理を
し易くするための方法の一環では有るとは思うが、、、、。

ルールに基づき、決まりに従って、特例は認めない。

なぜならば、キリがなくなり管理のしようがなくなる。

全てを明文化し、詳細化し、単純にそれを守る。
一切の言い訳はなし。

人間社会に法律があるように、企業においても決まりを明確にし
それに従う風潮を創り出す。

それは流れを一定の方向へと向わせる。

人物金情報とが入り乱れて流れる活動、それが経済。
その混沌とした世界の流れを単純化しようとしているが、、、。
其処には、人間ドラマが数多く存在する。

決まりの為に死に追いやられる事もあろう。
決まりの為に貧乏くじを引く人もいるだろう。

なぜなら今の社会は、今構築された訳ではない。
今を切る時、過去の流れを観察しないと全体像が不明のまま
分析を誤る可能性はある。

過去の流れを酌んでしまうと、先に進めないというが
そうとは言い切れない。

基本的に決まりごとを決める理由は、人間社会の潤滑化を測る為。
決まりを守る事で、人間が死ぬのでは何のための決まりなのかとなる。

普段の生活において、人間の生き死には見えにくいが
厳守、厳格を当然の如く思い始めれば、其処に行き着く。

つまり、一箇所の手術では駄目だと言う事だろう。
痛みを伴う手術が必要なのは、多面に渡る分野と思う。
それを、同時期にゆっくりと行っていかなければ、
矛盾を容認する人間の方が、追いつけない。

厳格の影に隠れている、冷血な一面を容認できる社会があれば別だが
恐らく無理に近いだろう。

光と影は切り離せないのである。

目的を重視すれば軋轢が生まれ
過程を重視すれば結果は遠のく。

故に行き急いではいけない。

心に余裕がなければ判断を間違える。
経済的に余裕がなければ、追い込まれる。

自分の足で、身の丈にあった企業を生活を
心がけて、あやふやな情報や誘いに左右されない
基盤を培っていった方が長い目で見れば最大のリスクヘッジ
なりえるだろうし、外的要因に振り回されず自立も可能だろう。